令和7年 7月 |
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もう7月、一年の半分が過ぎてしまいました。 月日の流れは早いものですね。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 今年の夏も暑そうです。熱中症対策も例年通りになりそうですが、特に七月は湿度が高いこともあり、熱中症の危険度が最も高くなるそうなので十分に体調管理にお気をつけください。 今年は、諸外国の政策や紛争、そして気温の上昇などにより、諸物価が高騰し家計への負担が大きな話題となっていますね。 特に日本人の主食であるお米の値上がりが激しく、昨年の倍ほどの値段になり、政府の備蓄米の放出を余儀なくされ「令和の米騒動」などと言われましたね。 その原因の一つに、外国人旅行者が増え、日本食ブームとあいまって、高級なおにぎりやお寿司が大量消費されているからだ、などとまことしやかな話がSNS上で出ていましたね。 一昔前、日本が高度経済成長期の頃、アメリカやヨーロッパに負けないようにと、パンを食べるのが現代的文化人だと言われて米離れが進み、お米の生産量を減らした時代が嘘みたいですね。 稲作は古来から日本の基幹農業です。 もちろんお米は日本人の主食ですが、お米を取った後の稲藁は、家の屋根に、物を縛る縄に、足を守る草履などなど、日本人の生活に無くてはならないものでした。 そして使い古したものは堆肥にと、すべてを使い切って自然に戻していきました。 稲を育てる水田は、治水の役目ばかりではなく、たくさんの生命を育てていきました。 究極の自然循環型の農作物なのですね。 稲もススキも葦も竹も、自然に生える木や草を、昔の人たちは精一杯使って生活をしてきました。 でも今は、それらのほとんどがプラスチックなどの化学製品に置き換わりました。 たしかに私たちの生活は昔とは比べ物にならないくらいに豊かで快適になりました。 しかしその反面、里山は荒れて、竹・ススキ・クズが無尽蔵にはびこり大きな問題になっています。 自分さえ、今さえ良ければいいの考えが、地球環境さえ破壊していっているのではないでしょうか。 懐かしさだけで昔と同じような生活をすることはもう不可能ですが、せめて、消費者は安心してお米をいっぱい食べられ、生産者はおいしいお米作りに精を出せる喜びを得られ、水田には爽やかな風が吹きイナゴやドジョウが楽しく暮らせる、そんな国になってほしいですね。 もうすぐお盆です。 今は亡き先人たちが残してくれた大きな自然遺産を、もっと素敵にしましたよと、胸を張って言えるお盆にしたいですね。 |