令和7年
お正月
 


新年明けましておめでとうございます。
昨年中は何かとご高配にあずかり有難く御礼申し上げます。

お正月になるとよくお寺では、
「門松は 冥途の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
という、あの有名な一休禅師の言葉を引用したり
「元旦や もうじき来るぞ 大晦日」等の川柳を用いて、お正月だからと言って能天気にうかれずに、命の短さと時間の早さを考えて下さいとお説教をすることが多いいですね。
「日々是大晦日 日々是元旦」の気持ちで、その時その時を一生懸命に生活することが大事ですよと言うことですが、あまり難しく考えずに、お正月ぐらい暗い気持ちを忘れて、うかれてみるのもいいと思うのですが。

でも昨年は、そのうかれた気分の元旦の日から、能登地方では大きな地震に襲われて大変つらいお正月になってしまいました。
天災は忘れたころにやってくると言われますが、忘れるどころか、その地震の後始末も終わらないうちに、大雨にも襲われ被害にあった方々には本当に心が折れてしまったことでしょうね。

それでも災害に負けずに立ち直り、ふるさとを再生しようと力一杯努力している方々もたくさんいらっしゃいます。
力や言葉や心で復興のお手伝いをして下さる見ず知らずのたくさんの人々の、やさしい心にも出会えました。

年末から年始にかけて、少しでも能登の力にと思う観光客がたくさん訪れているそうです。
一日も早い復興を願う心がずっと続くといいですね。

昨年は日本ばかりでなく、世界各所で異常気象によるとみられる災害が多発しました。
人間が地球を壊してしまったのでしょうか。
地球の未来のために、一人一人が真剣に考え行動しなければいけない時代になってきました。

そんな時代が来なければいけないのに、世界の政治情勢は逆行してますね。
紛争・戦争・お金
自分さえ良ければ他人の幸せなどどうでもいい、の考えが今年は益々はびこる感じがします。

世の主導者たる人物が、他人が幸せにならなくても自分だけは幸せになれると思っているとしたら、頭の構造を疑いたくなってしまいます。
世界の主導者ばかりではなく、私たちもそうですよね。
人のことを悪く言えるような自分かと考えると、恥ずかしくなってしまいます。

お正月初詣に行って、仏様や神様を拝んでも自分のことばかりお願いしてますよね。
仕事がうまく行きますように
いい学校に受かりますように
お金持ちになれますように
病気にかからないように などなど

仏様や神様のお願いを事を聞く人は少ないのではないでしょうか。

仏様や神様もきっと、みんなお願いばかりするけれど、たまには私のお願いも聞いてよね、って言っているはずです。

仏様や神様は皆さんにどんなお願いをしてるんでしょうか。考えてみたいですね。

今年初詣に行ったら、どうぞ仏様や神様のお願いを聞いてみて下さい。
手を合わせそっと目をつぶれば、必ず聞こえるはずですよ。

今年こそ、神様や仏様のお願い事をかなえたいものですね。